流す意識

Posted: 2011/10/20

片山洋次郎著『整体から見る 気と身体

別に整体師になりたい訳じゃないけど、最近この本にハマってます。

いわゆる整体って、ゆがみを矯正して理想的なかたちにしましょう、
っていうものがほとんどだと思うのですが、
この片山さんの持論は実に面白くて、
ゆがみは「そうありたい」から体がそうなっているのであって
そこを無理に変形させるのではなく、むしろ、
楽な方へ押してあげて、「気」の流れを良くするというものです。

また、最近流行ってる「風邪」ですが
驚くべきことに、炎症/発熱など症状が出ているときと言うのは
実は体のエネルギー(気)は上昇しているのだ、と言うのです。
季節の変わり目に風邪をひくのも、体のバランスを何かに対し
変えたい、という欲求の現れなんだそうです。

と、まあ何とも今までの常識を覆されるようなことばかり
書かれていて、とても刺激的なのですが
逆に言えば、いかに僕らが日常的に情報がんじがらめになっているか、
「理」に反してスムースな「気」そこから生まれる「心」の流れを
阻害してしまっているかと言うことに繫がると思うのです。

「意識の流れ」を意識したことはあるでしょうか?
小さい子供の頃は外を意識することは無く、
その流れは内側→外側のみです。

実はこの状態と言うのは最高にスムーズな気の流れを生み出していて
「無意識」に近い状態だったり「ぼ〜っとしている」状態だったりするそうです。

それが大人になるにつれ、
人に迷惑をかけてはいけない、頑張らなくちゃいけないと
つまりは「社会性」を身につけないと
適応できなくなってくるので外側→内側という流れになってきて
これが行きすぎると固まって何も出来なくなってしまうというオチです。
鬱病になる過程も分析すれば、この類いのようです。


ですから重要なのはこのバランスをいかに取り
且つ、自分の解放できるポイントを作るかです。

また、いかに頑張らないか、
これも重要だと思います。

無心になれる、熱中できるものがあると
人間、気が満ちあふれて元気になってきます。
癌の末期患者に好きなことをやらせる治療法というのも
これに由来しているそうです。

こういうところに、僕は猛烈に人間の
神がかった性質を感じてしまいます。

うまく言えませんが「天の邪気」を持ち合わせてるのが
超自然的な状態な感じがします。


さてしかし、
この「自然」な状態というのは困ったことに
生産性重視の資本主義競争社会では真っ先に干されるタイプということです。

さきほども言ったように、バランスが大事だとは思いますが
もう少し、皆が心に素直に生きれる社会が出来たらいいなと日々夢想します。



(車内でもはしゃぎっぱなし「流し」上手な吉祥寺村民たち)



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