
前作『ELEVATION POINT』に続く、
DJ SAGARAXXのMIX CDがRUDIMENTSより9/1リリースされます。
今回も浮遊するビート感そのままに、
2010年というキーワードから選出された彼独自の視点が面白い作品となってます。
この作品をリリースするに当たって、
レーベルと彼とデザイナーとの間に立って、初めてA&R的な仕事をさせて貰いました。
手探りで進むことも多く、まわりの関係者の方々にはさぞ不快な思いをさせたことでしょう。。。
彼にリリースの話をもっていったときの彼からの提案は
「新しい時代の新しいやり口」でつくろう、ということでした。
CDが売れなくなっている時代背景を踏まえたうえで
既存のやり方のままでは、何も変わらない、変えなくちゃいけない、
という強い意思を伴なった発言でもあったよう思えます。
レーベルとアーティストの間に立ち、
ディレクションをする人間を立てる、というのも
大手レーベルの作品ならまだしも、MIX CDでのそういった動きは
僕個人、聞いたことがありませんでした。
ミーティングを重ね、家に足を運び、
二人でレコードを持ち寄り、曲を決め、録音し、
その音を聴きながらデザイナーと三人でイメージを膨らませました。
その工程は、
アーティストが作品をつくりレーベルに丸投げし、
本人も知らないところでリリースが成されているというような、
関係性の希薄な現代に対するアンチテーゼでもあり、
「対話する」という、もっともプリミティヴでクリエイティヴな作業でもありました。
多くのアイデアが出た中で、
現状と向き合って実現できたことは限られてしまったけれど、
そこに費やした時間や、その貴重なひらめきは今後の制作にも必ずや生きるでしょう。
まだリリースはちょっと先ですが、
この仕事に関われたことは本当に多くのことを学ぶ良い機会でした。
サガラ君、デザインに尽力してくれたカネゴン、仕事を任せてくれたG.N.T.君に改めて感謝!
しかし、ここからがまた正念場。
今度はいかに伝えるかを考えて行動していかねばなりません。
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