LINKAGE-3

Posted: 2010/06/01
土曜、
東京の自宅へ着くや否や、1時間で夜のレコードをまとめて下井草へ。
IZPONの車でラウンジに使うサブウーハーを取りに行かねばならなかったのです。

貸してくださる方の家は大田区の方って聞いていたのですが
その彼がちょうど旅先から帰ってくるタイミングだったらしく、
何とまた再び羽田へ…。

つい先日みた山の景色とは対照的な、
首都高から見る大東京のネオンとビル郡。
同じ日本ということがにわかに信じがたい光景でした。


無事、特大のサブウーハーを積み込んでWARPへ着くと
すでに集合して音チェックしていた皆と合流。
Moochyさんとは一日ぶりの再会(笑)



僕は一番手だったのですぐさまブースに入り
レコードに針を落としイベントをスタートさせました。

自分のルーツ、またその先にある未来、
阿蘇のことや地元の山のこと、こっちの友達、あっちの友達、、、
そんなことを考えながら次々と針を落とし低音を響かせていくと
一時間たった頃にはフロアには良い感じで人が集まってきていました。

その後、
KENSEIさん→FLYING RHYTHMS→Moochyさん
といった流れでパーティーは最高のグッドヴァイヴスで進んでいき
気付けばショット祭りで大盛り上がりでした。

朝方にはCheekyでしっぽり打ち上げ、
疲労も相まって記憶半分のまま帰宅&気絶。




翌日振り返ってみると、
一週間のうちに数多くの奇跡をみた気がしました。

気持ち、そこから派生してゆく行動が、
人を呼び、ものを寄せ付け、気を流し込んでゆくのだな、
と改めて実感した旅でした。
と同時に、一人ではなし得なかったことがほとんどであり、
協力してくれた人たちへの感謝は、
同じく行動で返すべきだということも悟りました。
そのために勇気は使うもんだ、ということも。
知っている、と分かっている、には
やはり大きな隔たりがあり、
飛び込まなくては見えないことがほとんどなのです。

今回の旅は、
自分の先への道を示してくれた体験であり、
同時に過去を振り返り、今を生きる意味を教えてくれたものでもありました。


人生まだまだ勉強です。

LINKAGE-2

Posted:
押戸石を後にして
山道を下ってゆき、ミネラルウォーターで有名な
大分の日田地方を抜けて車は福岡を目指した。

途中、大山川の渓谷沿いを走っていたとき
山の稜線に沿って照らし出された太陽光の筋が
底を流れる川に反射して、あたり一面が白く包まれる時間があった。

そんなタイミングで車に繋がっていたi-podから流れてきたのは
VANGELIS(ブレードランナーのサントラ作者)の
“MEMORIES OF GREEN”…。

大いなる阿蘇山の力が、
五臓六腑に染み渡っていくのを感じた。
(写真撮る気にならないくらい放心してた、、)



日が暮れてきた頃には
街の明りの中へ戻ってきていました。

この日世話になるMANTIS君と合流し、
RUDIMENTSでも大変お世話になっている
レコードショップTICRO MARKETへ。


新譜のコーナーでは
さっそく“LINKAGE ZINE”をリコメンドして下さってました。
有難うございます!

背後と横に見えているのは、
翌日一緒にやる予定のMANA-B君がリリースした12INCH。

ほどなくオーガナイザーのTOKIJIKU君と数年ぶりの再会を果たし、
彼の奥さんも交えて夕食へ。べらぼうに旨い魚を頂きました。感謝。

ほんのり酔った勢いで?翌日の箱KEITH FLACKへ挨拶に行くと
やけのはら君とZORJI君がやっていて、またまた数年ぶりとなる再会を果たしました。
やけ君に関しては東京であまり会わないのに何故か福岡で5年ぶりくらいに会うという珍事…。

適度に楽しんで明日へ備えるために帰宅。
何というか、東京に居ては味わえない充実感で
おなかいっぱいになった一日でした。



翌日金曜は遅くに起きて、
MANTIS君とつけ麺食ったり、
音聞いたりしているうちにあっという間に夜になっていました。


現地につくと、CHOKUSENさんに再会。
MIXIとかでたまに会話はしてたけど、
久々すぎて案の定、互いの顔は最初思い出せず(笑)

他にもはじめまして、ひさしぶり、同い年!…などなど
素晴らしい出会いが沢山ありました。


福岡の皆はビートへの探究心が深く、
近い場所に仲間が集まっていて刺激を与え合っていました。
ジャンルレスな点とかも何となく吉祥寺にも似てると感じました。
肝心なのは発信していく意識、ですね。

パーティーは“いも水”と共に
あっという間に楽しい時間は流れ、
福岡の酔いどれ人と共に温かく終了~
やっぱ南の人のノリ好きだなあ。

この日もMANTIS君の家に
泊めさせて頂き、翌土曜の昼には福岡を発ち東京へ向かいました。

この場をお借りして
福岡で遊んだみなさん、お世話になった皆さん、
改めまして有難う御座いました。

押戸石

Posted:


LINKAGE -1

Posted: 2010/05/25
水曜、
家を出た頃は曇り空だったが羽田に着くと雨になっていた。
何層にも重ねられたミルフィーユみたいな白い雲の層を突き抜けて上昇していく飛行機。
すべてを突き抜けたら目がくらむほど眩しい太陽が顔を出した。
ときどき風に煽られて蛇行する飛行機がラピュタの飛行船を思い出させた。
そんなこんなでもの思いにふけっているうちにあっという間に福岡空港到着。
雨は止んでいた。

そこから約1時間電車を乗り継ぎ、MOOCHY先輩邸へ、、、

庭先で魚焼いたり、子供たちとDVD観たり、
ゆったりまったりした平和な時間が流れていた。

翌日、午前10時に起きると外は再び雨。
G.N.T.君に話を聞いてからずっと気になっていた
阿蘇の「押戸石」(阿蘇の山頂付近に、巨大な石がいくつも置かれ、それらにヒエログリフが刻まれており、太古の時代に海洋系シュメール人が祭礼の場に用いたと言われている場所。)
に連れていってもらう予定だったが心が揺らぐ。

しかし、MOOCHY先輩に尻を叩かれ、はっと目が覚めた。

行くと決めたものは行かねばならないのだ。
そのためにわざわざ前乗りしてきたのだし、
そのために時間を割いてくれた氏の気持ちを思うと
それはあまりに浅はかで利己的な考えであった。

かくかくしかじか2時間以上の道のりを氏に運転して頂き、
多少道に迷いながらも目的地に到達。

平日で、雨まじりの天気とあって、
その場にはおっちゃんが一人いただけだったが
数分すると下山していってしまった。

行きの飛行機で突き抜けてきた幾重にも重なった雲の層、
その切れ間から時折、太陽が顔を見せようとする。

遠くに見える山々が雲の隙間からの光に照らされ、
輝いて見える。

雲はもうもうと流れ、
その流れの中に自分も溶け込んでいくような感覚がした。

東京でのちっぽけな悩みや、生きていくことの苦悩が、
それらと共に流され、浄化されていった。

この世とあの世の境目にいるような強烈なカタルシス体験だった。

自分の信じた道を本当に来て良かったと思い、
感きわまって見えないところでこっそり泣いた。

「行けば何とかなる」この言葉を氏に言われ、
自分を信じることが出来た。

縁や前兆とは本当に不思議なもので
偶然福岡に行く前の週に部屋に転がっていた「アルケミスト」という本を読んだ。
なぜか10年以上前から持っていたのに一度も開かなかった本。
風邪でどうにもこうにも自宅から動けず、何とはなしに手にした本だ。

翌日、ツイッターを見たら、MOOCHYさんが
エジプト音源を使って作曲中で、その前にその本を読み直した、
とのことを書いていたのを見て本当に驚いた。

そして先にも書いた、G.N.T.君から話を聞いたときに
自分の脳裏に浮かんだ強烈なその場所のイメージ、
それが気になって仕方なかったので今回このような日程を組んだ。

アルケミストは有名な本なので、その内容を知っている方も多いかもしれないが
とある少年が、ある日夢に出てきたピラミッド、それを追い求めるために
今までの生活を捨て旅に出るという話だ。

道中、自分の直感や、身の回りに起きる前兆を「読む」ことにより、
また勇気によってそれらを享受することにより道が開けていくという内容だ。


人はやはり、目に見えるものを信じるし、
勇気と常に拮抗しながら生きているのが大多数であると思う。
そこを超える真理を探究することはクリエイティブにも繋がるはずだ。

大宇宙の大きな必然の流れを信じているのがアミニズムだと思うが
僕は嫌が応にも、その流れを感じたし、それが人間として生きることの
美しさだとも感じている、、、。


ちょっと話がディープになってきてしまったので
続きはまた今度…。
そしてこの「LINKAGE」は週末へと続いていくのです。

now is the time,time is now

Posted: 2010/05/17





あっと言う間に5月も半ば。
毎日があっという間に過ぎ去っていきますが、
瞬間や前兆、出会い、そして自分のフィーリングを大事にして
毎日を生きていきたいと思います。

今週末は福岡→吉祥寺
ディーーープなトリップが待っていることと思います。

4年ぶり?の福岡、本当に楽しみです。
現地のみなさんよろしくお願い致します!!



《PRIMAL THERAPY》
2010.5.21@KEITH FLACK(福岡)
Adv/2000yen(1d), Day/2500yen(1d)
Open 22:00

■Guest DJ
JAHTOME(RUDIMENTS)

■DJ
MANA-B
ITES(MANTIS+CHOKUSEN)
TOKIJIKU
AOKI
JOINT

■LIVE
AKAHIGE
男鶏MC'S

■LIVE PAINT
UZUKI






LINKAGE@KICHIJOJI WARP
2010.5.22 (SAT)

■DJ
DJ KENSEI
JUZU a.k.a. MOOCHY (NXS/CROSSPOINT)
JAHTOME (ONE MILE SKANK)

■LIVE
FLYING RHYTHMS


■LOUNGE DJ
IZPON(KINGDOM☆AFROCKS)
みね☆たろう(犬式/The Tchiky's)
ISHIGURO(The Tchiky's/Trial Production)
HAJIME OISHI(EL PARRANDERO)
O・P・P(SUN&MOON)
G.N.T. (RUDIMENTS)


■GOODS■
Unique Needs



OPEN/START : 24:00

W/F ¥2300/1D,
DOOR ¥2800/1D


KICHIJOJI WARP
東京都武蔵野市吉祥寺本町1-30-10
TEL:0422-22-3516
http://warp.rinky.info/index.html

粗食のすすめ

Posted: 2010/05/14

実はもう10年くらい前に出版されていたものなのですが、
先日たまたま西荻窪の古本屋で¥300でゲットし、
なかなか興味深い内容だったのでちょっと紹介させてください。


僕が小学生だった頃、
教室のうしろに様々な食品がビタミンや無機質といった、
その主な栄養素でカテゴリー分けされた表のようなものが貼ってありました。

そして「好き嫌いを無くしバランス良く栄養をとりましょう」と書いてあり、
先生もそのことを奨励(給食を残してはいけないということ)していました。

本の中でも触れていますが、
ではこの「バランス」とは誰にとって都合の良いバランスなのでしょうか。

アラスカに住む人はアザラシの肉を、
パプア・ニューギニアの高地の人はサツマイモを、
アラビアの砂漠に住むベドウィン族はナツメヤシの実とらくだのミルクを、
それらをほぼ主食としているが健康面に置いて特段問題があるわけではないそうです。

つまり世界各国、本当は偏食だらけなんです。

結論から言うと日本人には日本人がずっと食べてきたものが体質に合っていて、
米、そして漬け物や発酵食品など、日本の四季に対応し、風土に根ざしたものの中にこそ、
先人が生きるために暗中模索してきた知恵が凝縮されている、ということです。

欧米では日本のように水の確保できる土地が少なかったこと、
湿度の少ない気候などの条件もあり小麦をつくったが、
連作すると土は弱ってしまうので翌年は違う葉ものなどを栽培しなくてはならなかった。

つまり小麦は主食としては弱かったのです。
そこで牧草地帯に家畜を育て、肉食の文化へと繋がっていったわけです。



先の話に戻ると、
バランスの良い、と言われていたものは欧米のスタイルを取り入れ、
彼らのように大きくたくましくなりましょう、ということ。

では、これらが推奨されたあと、日本の健康事情は上向きになったのか。

成人病、アトピーなど、現代病と呼ばれるものの患者数が上がってきた時期と
戦後、この食文化を推奨してきた時期というのはリンクするそうです。

実際、僕自身も上京してきてからアトピーまではいかないが
肌のトラブル、精神面での倦怠感やイライラなど、
食生活の変化がもたらしたであろう変化を体験しています。
(実家では毎朝ご飯、みそ汁は必ず食べていた)

加工食品の添加物うんぬんの話の前に、
乳製品、加糖類、極度の肉食などが
体質への拒絶を少しづつ始めているのが最近になってわかったので
この本の内容がしっくりきた、という経緯です。

また、
ついつい利用しがちなコンビニやファーストフード、
付き合いがあるんで、とか時間がないんで、とか
何かと理由をつけ食べざるを得ないのが都市型人間の病みであると思います。

同時に、街のなかをざっと見てもご飯の食べれる店の少ないことは
文化を浸食されているという点での敗戦国である日本の闇でもあると思うのです。

現在需要の多い畜産を行うためには、飼料となる穀類を輸入しなくてはならない。
そう、日本ではそれらを育てるのが気候的に難しいからです。

この点ですでに僕は外国からの経済的な策略を感じずにはいられません。

プロパガンダによって
食とファッションが、もはやごっちゃになっている。

みんな日本の文化はリスペクトしているんだろうけど
リアリティーがそれらに対しあまりにもないので
盲目になっているんじゃないのでしょうか。


健康が良いから実践した方が良い、
とかは個人の生き方だからどうでもよいのですが
欧米の文化が、その模倣が、自分にとって何なのか、
それらがどこへ自分を連れて行くのか、
よーく自分のリアルな尺度で考えてみる必要がある、
ということを強くこの本から感じました。



ここに書いた以外にも
サプリメントの落とし穴や、食育に関するカウンターパンチが
痛快明快に書かれていて面白いので気になった方は是非一度。
アマゾンで買えます。


さらば幻想

Posted: 2010/05/10
パーティーやるにせよ、音つくるにせよ、
最良のことは何か、そこまでを求めるプロセスが大事なんじゃないかと思う。

昨日、友達のDJが、
とあるイベントにブッキングされたんだけど、
集客ノルマ30人とか言われちゃって嫌になっちゃった、
という話をしていた。

主催がそう言っちゃう気持ちも理解できないわけじゃないが、
じゃあ君の追い求めるものは金なのかい?
客はそのコマに過ぎないのかね?と感じてしまう。

制約から解き放たれたいのならばその場を捨てればいいと思う。

僕の尊敬するDJに、地元の公民館にサウンドシステムを入れて
パーティーをやった人がいる。
1月にWARPでやったパーティー、“LINKAGE”でZINEをつくった、
それには広告もないし、言論に対しての制約もない。

一見、自由を謳歌しているようでも
自分自身でつくりあげてしまった檻に閉じ込められてしまっている事ってよくある。
手前のチョイスでありながら、その状況に対し文句を言う方も多々いらっしゃる。

盲目である。

目的地はどこにあるのか。

無駄なものを削ぎ落とし、本質に到達しようとするという考えは
どこか現代の生き方にも通じるものがあると思う。

自分が自分らしく表現をするにはどうしたら良いかを考えたとき、
まず評価されたい、と思うところから脱却しなくてはいけない。

しがらみから距離を置いて、冷静になって観察してみるといい。
自分の純粋な気持ちはどこにあるのか、
リアリティーは何なのか。

JAHTARI INTERVIEW

Posted: 2010/05/07

RIDDIM6月号(No.326)に大石始さんがインタビューしたJAHTARIの記事が掲載されてます。

No Sell Out…
彼らのインディペンデントな制作スタンスについて話してくれていて興味深いです。