アニバーサリーミックス

Posted: 2012/06/06
はや栃木に越してきて3ヶ月が経とうとしています。
日に日にビルや人々の喧騒、車や電車の騒音から距離をおくようになると
人間としてあるべき感覚が取り戻されていくというか、
感性が研ぎすまされていく感じをモウレツに実感します。

そんな折、先日GLOCAL RECORDSの1周年記念の一環として
購入者への特典ミックスを作成したのですが
これがまた新境地開拓を客観視できるような面白いものになりました。

内容はアンビエントといえばアンビエントなんですが
今まさに自分が対峙している「自然」の持つサイケデリックさや
その日本人的な感じとり方、静寂、偶発性、といったフィーリングが
自然と湧き出てきて、下手に苦心することなくそれらを紡ぐことができ
これが今の自分だな、と信じられる「ウソのない」作品となりました。

昨今のクラブの取り締まりの件で、警察の行為に疑問を感じないことは
そこに出入りしていたものとして当然思うところはありますが、それ以上に
「音楽と生活の在り方」を考えるべきときが来たのだな、とも
個人的には感じています。

あまり深く突っ込んでは書きませんが
一番の懸念は音楽という文化がなくなってしまうことです。

僕は僕なりに、その在り方を追求・表現し
いかに輪を広げていくかということを常々考えるようになりました。

クラブの素晴らしい点を上げれば、枚挙に暇がありませんが
大きな欠点を言えばそれは年齢制限や時間のルールがあることです。

音楽は昼でも夜でも存在するのですから
それを楽しもう!というシチュエーションの例はいくらでも考えられるし
老若男女にその楽しさや尊さが伝わったら、
もしかしたら社会の在り方さえ変わるかもしれない。

日本に住む大多数の人は、日々の衣食住を考え、そのために働き
その生活基盤の上に音楽や趣味、趣向が在るのが一般的だと思うのです。
だから根本をないがしろにして、その上にあるものの発展は見込めないし
大げさに言えば存在さえなくなりかねないと思っているので
僕は食に密接した「農」を学びたいと思っているわけだし
底辺から発信することによって、より多くの人を巻き込めるんじゃないかって
最近は本気で考えているんです。

一DJという存在を超えて、僕が社会のなかで出来ることや
東京で得た感性や技術を生かして出来ることがここでもある!
と確信しているのです。


話を戻すと、
そんな姿勢が今作には自然とにじみ出てきたのだと思います。
親や小さい子供が近くにいるのを感じてる影響も大きいかもしれません。
だから正直言って、破壊的な刺激を求めている人には全くもの足りない作品です。

祈り、繋がり、感じる、調和、共鳴、、
そんなキーワードにピンときた方は是非チェックしてみてください。
まるで人が変わったかと思われる作風かもしれませんが
もはや体裁を見繕ったりする時代ではないと思うので
100%ありのままを言うし、出させて頂きました。

個人的にDJ現場でも少し販売するかもしれませんが
店舗でのサービス開始時期などについては改めてまたアナウンスいたします!



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