自然農法

Posted: 2012/02/21



『奇跡のリンゴ』著者、木村秋則さんの本を読んで以来、
自然農法」の魅力、その意味についてずっと考えていました。

自然農法のパイオニアでもある福岡さんは話のなかで、
『結果それは、砂漠化を防止することの研究でもあった』
とおっしゃっていますが、
自然農法を実践することは
自然そのものの生態系を観察することであり、
限りなく、再現させようとするものでもありますので
これは自然の声は万国共通であったことを裏付ける発言でもあります。

先日ここに書いたように
「気」のあるものを食すことが
人間が究極的に「生きる」ことの本質とするのであれば
いくら化学物質を含んでいないとは言え、
ぶくぶくに肥えさせるために有機肥料を与える農法には
自づと疑問符がつきます。

生命力に満ちあふれた果実や葉が
自分のからだをつくり命の源となる。
…そんなイメージですが、
最近はこれが本当の「食」なのでは?と感じます。

ただ、いざ完全無農薬、無たい肥、無耕起でやろうとすると
害虫が発生し、隣近所の畑の作物にも被害を出してしまう、
という問題もあるそうです。

まわりの深い理解と、長い時間、そして根気が必要となり、
強い信念がないと結実は難しい道でもあると聞いています。

自然は気まぐれで、厳しくも優しくもあるのだと思います。
裏切りを恐れた人間は、決して裏切らない機械を生み出し
それによって成り立つ社会を盲目的に信じてきた。
「信用」が近代社会のキーワードとなっているのは
お金の仕組みについて少しでも興味を持ったことがある方なら
すぐに納得できるのではないでしょうか。

この延長線上に都市があり、今の我々の生活がある。

その都市のなかで蔓延する精神疾患や生活習慣病。
日々の食に含まれる化学調味料で免疫力を落とし、
病気をしたら治療薬を買い続ける、というルーティーン。

これは西洋的な考えの「対処療法」から由来していますが
放射能が体に及ぼす害を考えたときに、
有効な手だてのヒントはむしろ「根本治療」である
東洋医学の方に多く含まれている、というのが僕の結論です。

いわゆる民間療法というものも
漢方はじめ東洋医学由来の知恵の結晶であります。

3.11以降、
放射能といかに向き合い生きて行くか、
いのちを繋ぐことの最善の方法は何か、
日々のなかで常に自問し行動の手だてを考えていました。

約1年かかりましたが、そのなかで導き出された答えのひとつが
上記のようなことでもあります。

今年はその実践編です。

一筋縄ではいかないことが多々あるでしょう。
がしかし、都会で得たタフネスは生涯の宝でありますので(笑)
めげずにじっくりと、ある意味、研究でもありますが
この道を追求していくつもりであります。

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