CHOICE

Posted: 2010/01/19
先日、月末のLINKAGEで配布するZINE(フリーペーパーとブログの間のようなもの・同人誌と訳されることも)に掲載するための原稿で、自分が吉祥寺に来た頃のこととか書いていたのですが、改めてこの街が好きなんだな、と再確認。自分的に東京の中でも特別な存在であることは言わずもがな。温故知新で文化を吸収していく姿勢とか、人の人情とかやはり独特なものがある。これは今に始まったことじゃなくて、70年代の中央線フォークの時代から一本の線上に繋がっていっていることなんだと思う。先人の文化へのリスペクトと愛の上にこの街が成り立っている。最近の音楽的成熟度を見ていると、いつかデトロイトやブリストルみたいに語り草として吉祥寺というワードが出てくるんじゃないかという予感さえ感じる。あそこを真似して追い抜け追い越せ、みたいな感覚がないのも、この街に長く居れる理由なんだと思う。マイペースに活動しつつも良い周期で刺激が流入してくる。アートな考え方をDJもバンドも意識してるし、精神の崇高さを皆求めている気がする。先の原稿にも書いたのだけれども、街に生きることで他に変えがたい自分の色を得ることが出来ている気がする。自分の居場所を自由に選択する権利を持っているなんて、何ていい時代なんだろうと思う。

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